『くろくんとなぞのおばけ』は、なかやみわさんの「くれよんのくろくん」シリーズ第3作です。
ある朝、きいろくんがいなくなったことから始まり、クレヨンたちが次々と姿を消してしまいます。
最後にひとりになったくろくんは、みんなを探すために勇気を出して進んでいきます。
タイトルには「おばけ」とありますが、いわゆるおばけが登場する絵本とは少し違います。
6歳の娘と読んだ実際の感想や、何歳くらいから楽しめそうかを紹介します。
『くろくんとなぞのおばけ』はこんな絵本
おすすめ年齢:4〜6歳ごろ ※当ブログ筆者の体感です。
出版社の対象年齢は3歳〜
お話:次々といなくなる仲間を、くろくんが勇気を出して探しに行くお話
こんな子に:少し長めのストーリーを楽しめる子、くれよんのくろくんシリーズが好きな子
あらすじ・書籍情報
朝、くろくんが目を覚ますと、きいろくんがいなくなっています。
みんなで探しても見つからず、その後もクレヨンたちは次々と姿を消してしまいます。
とうとう、ひとりになってしまったくろくん。
みんなを探すため、勇気を出してあやしい足あとを追いかけていきます。
クレヨンたちはどこへ行ってしまったのか。
「なぞのおばけ」の正体は……?
少しドキドキしながら先を読みたくなるお話です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | くろくんとなぞのおばけ |
| 作・絵 | なかやみわ |
| 出版社 | 童心社 |
| 初版 | 2009年7月20日 |
| 価格 | 1,430円(税込) |
| ページ数 | 32ページ |
| サイズ | 19.1×26.6cm(B5判) |
| 出版社の対象年齢 | 3歳〜 |
| おすすめ年齢(※当ブログ筆者の主観です) | 4〜6歳ごろ |
※書籍情報は童心社公式サイトに基づきます。
おすすめ年齢は何歳から?
童心社公式の対象年齢は3歳〜です。
実際に読んだ私の体感では、特におすすめしたいのは4〜6歳くらい。
『くろくんとなぞのおばけ』は32ページあり、お話のボリュームも結構あります。
クレヨンたちが次々といなくなり、ひとりになったくろくんがみんなを探しに行く……と、ストーリーを追いながら楽しむ絵本です。
そのため、短いお話をテンポよく楽しむ時期よりも、ある程度長いお話に集中できるようになってからのほうが楽しみやすいかなと感じました。
もちろん、3歳でも長めのお話を楽しめる子なら読めると思います。
年齢だけでなく、普段どのくらいの長さの絵本を集中して聞けるかも目安になりそうです。
娘の好きなシーン
6歳の娘が好きなのは、最後にクレヨンたちが力を合わせて絵を描くシーンです。
それぞれのクレヨンが力を合わせて、一枚の絵を完成させていきます。
そして、完成した絵のページが本当にカラフルで素敵!
何回見ても思わず「わぁ」となるくらい、印象に残るページです。
娘がこのシーンを好きなのも納得。
クレヨンたちが主人公だからこそ楽しめる、色いっぱいの場面です。
親の感想
※ここからは物語の後半について触れています。
親として印象に残ったのは、まずくろくんの勇気です。
仲間たちが次々といなくなり、最後にはひとりになってしまいます。
ひとりでいるのは怖いはずなのに、それでもくろくんはみんなを探しに行きます。
怖くても、大切な仲間のために一歩踏み出す。
そんなくろくんの姿がいいなと思いました。
そして、もうひとつ印象に残ったのがおじいちゃんとのお別れです。
物語の中には、おじいちゃんがみんなに見守られながら、穏やかに亡くなる場面があります。
子ども向けの絵本の中で、「死」というものに少し触れられるのもいいなと感じました。
重く怖いものとしてではなく、大切な人との穏やかなお別れとして描かれています。
まだ「死」について詳しく話すのは難しい年齢でも、絵本を通してこうした場面に触れる機会があるのはいいなと思いました。
『くろくんとなぞのおばけ』は怖い?おばけは出てくる?
タイトルに「おばけ」とあるので、
「おばけが出てくる絵本なのかな?」
と思って選ぶ方もいるかもしれません。
でも、いわゆる幽霊のような「おばけ」が登場する絵本ではありません。
「なぞのおばけ」の正体が何なのかは、お話を読み進める中で明らかになっていきます。
そのため、おばけがたくさん登場する絵本や、おばけそのものを楽しみたい子には、少し物足りないかもしれません。
逆に、タイトルを見て「怖すぎないかな?」と心配している方には、いわゆる怖いおばけ絵本とは少し違う作品です。
クレヨンたちが次々といなくなる「どうして?」「どこに行ったの?」というドキドキを楽しむお話だと思います。
おすすめポイント
この絵本で特に印象に残ったところを3つにまとめました。
怖くても仲間を探しに行く、くろくんの勇気
とうとうひとりになっても、仲間を探すことをあきらめないくろくん。
怖い状況でもみんなのために動く姿が印象に残ります。
「勇気」というものを、くろくんの行動を通して感じられるお話です。
みんなで力を合わせて完成させるカラフルな絵
娘のお気に入りでもある、クレヨンたちが力を合わせて絵を描く場面。
完成したページは、何度見ても「わぁ」となるくらいカラフルで素敵です。
それぞれ違う色を持つクレヨンたちが、一緒に一枚の絵を作り上げるところも、この絵本の好きなところです。
「大切な人との別れ」に少し触れられる
童心社公式でも、この作品は「大切な人との別れ」を題材にした作品として紹介されています。
おじいちゃんとの別れは悲しい場面ではありますが、みんなに見守られた穏やかなお別れとして描かれています。
子ども向けの絵本の中で、自然な形で「死」というものに少し触れられるところも、親として印象に残りました。
読み聞かせのポイント
『くろくんとなぞのおばけ』は、お話のボリュームが比較的しっかりあります。
そのため、ある程度長いお話にも集中できるようになってからのほうが、最後までストーリーを楽しみやすいと思います。
また、最後にクレヨンたちが完成させる絵は、娘も大好きな場面。
お話だけでなく、カラフルな完成ページも親子でじっくり楽しみたい絵本です。
こんな親子におすすめ
- 「くれよんのくろくん」シリーズが好き
- 4〜6歳くらいで、少し長めのお話を楽しめる
- 「このあとどうなるの?」とストーリーを追う絵本が好き
- カラフルな絵を見るのが好き
- 仲間と力を合わせるお話を読みたい
- 大切な人との別れに、絵本を通して少し触れてみたい
反対に、おばけそのものがたくさん登場する絵本を探している場合は、イメージしている内容とは少し違うかもしれません。
商品情報・購入リンク
まとめ
『くろくんとなぞのおばけ』は、次々といなくなるクレヨンたちを探して、くろくんが勇気を出して進んでいくお話です。
童心社公式の対象年齢は3歳〜ですが、実際に読んだ私の体感では、ストーリーのボリュームも考えると4〜6歳くらいに特におすすめ。
6歳の娘は、最後にクレヨンたちが力を合わせて描くシーンがお気に入りです。
完成した絵は何度見ても「わぁ」となるくらいカラフルで、私も好きなページです。
親としては、ひとりになっても仲間を探しに行くくろくんの勇気と、おじいちゃんがみんなに見守られながら穏やかに亡くなる場面が印象に残りました。
子どもは物語のドキドキやカラフルな絵を楽しみながら、少しだけ「大切な人との別れ」にも触れられる絵本だと思います。


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