「どうぞのいす」はうさぎさんがつくった小さな椅子からはじまる物語。だれかのために置いた、”どうぞ”の気持ちが、思いがけない形でつながっていきます。
5歳の娘と読んだとき、優しい気持ちが胸の奥までじんわり沁みました。こどもだけでなく、大人の心にも響く一冊です。
あらすじ
ある日、うさぎさんが椅子を作り、道端に置きます。
「どうぞのいす」と書かれた立て看板を添えて。
最初にみつけたのはろばさん。
そのあとはくまやきつね、りす…と動物たちが登場します。
どうぞの気持ちがリレーのようにつながっていく様子に子どもは夢中。
次はどうなるの?とページをめくる手が止まりません。
子どもの反応・親の感想
「どうぞのいす」にやってくる動物たちは、自分が食べ物を食べてお腹いっぱいになるだけではなく、次にくる動物たちのために食べ物を置いていきます。
自分もうれしいけど、他の動物たちにもうれしい気持ちになってほしいという、優しさの連鎖がひろがっていきます。
たくさんの動物が登場するので、子どもはかわいい!と大喜び。
表紙にはうさぎさんのイラストが大きく描かれているので、娘がリボンのシールでいつの間にか飾り付けしていました。
有名な本なので、時々外出した先で本棚にこの本が置いてあるのを目にすることがあります。
でも自分の家にある1冊はやはり特別で、(シールで飾り付けているので唯一無二)外で見かけた日の夜には「読んでー」と持ってきます。
娘は絵本の影響からか、普段からお菓子やフルーツなどを分けてくれようとしたり、夫が帰りが遅いことが多いので、「おとうちゃんにとっておこう!」と大好きなものを残して置いたりします。
自分が小さいときは好きなものはあるだけ食べていました…
我が娘ながらほんとに頭がさがります。
他ママのレビュー声(楽天ブックス口コミより)
「自分だけが満たされるのではなくて、他の人の為にも何かを残す・・・
思いやりの心なのかなぁ」
「絵もお話もかわいい!
親切が親切を呼んで、楽しくなるお話。
子どもの頃読んだら大好きだっただろうな。」
「優しい物々交換の絵本。
学級文庫にあったんだけど、大人や中学生が読んでもほっこり幸せになれる素敵な絵本。」
読み聞かせのコツ
・ゆっくり、やわらかい声で読むと”どうぞ”の優しい気持ちが伝わる
・動物がたくさんでてくるので、声を少しずつ変えてあげると盛り上がります。(くまは低めにゆっくり・りすは高めに早く等)
・読み終えた後、〇〇ちゃんは何を置く?など問いかけてみると会話が広がる。
商品情報・購入リンク
『どうぞのいす』
作 / 香山美子 絵 / 柿本幸造 出版社 / ひさかたチャイルド
まとめ
「どうぞのいす」は優しさがめぐっていく温かい絵本。
読むたびに優しい気持ちになります。
妊娠中のママや、兄弟・姉妹ができる子にもぴったりの読み聞かせ本です🍀


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