夜って子どもにとっては不思議で少し怖い時間。『よるのあいだに』はそんな夜に働く人たちを描いた優しい絵本です。大人が読んでも楽しめること間違いなしです。
絵本情報
| タイトル | よるのあいだに |
| 文 | ポリー・フェイバー |
| 絵 | ハリエット・ボブディ |
| 訳 | 中井はるの |
| 出版社 | 光村教育図書 |
| 対象年齢 | 4歳~小学校低学年 |
あらすじ(ネタバレなし)
みんなが眠っている夜のあいだに、街のどこかではたくさんの人が働いています。
パン屋さんや清掃員さん、看護師さん、警察官…
夜が明けたとき、世界はきれいに整い、新しい朝を迎える。
そんな、「普段は見えない仕事」を優しく描いた本です。
物語は1人の少女の視点で描かれていますが、お母さんのお仕事は・・・?
ぜひ読んで確かめてみてくださいね。
読み聞かせ感想・子どもの反応
5歳の娘に読み聞かせしたら、「夜におしごとするの?」と驚いていました。
夜は寝るもの、怖いものだと思っていた娘には目から鱗だったようです。
私自身、看護師で夜勤をしていたこともあったので、「かあちゃんもはたらいてたんだよー」と話が広がりました。
この絵本を読んだ後、テレビで夜に道路工事をする方々が映ったときに、「この人も夜働いてる!」と反応していました。
夜働いている人がいるから、昼に安心して生活できるんだということを実感したようです。
娘は「わたしもかあちゃんみたいに看護師さんになりたい」と言っていますが、夜勤は想像以上に大変だぞと心の中でつぶやいています。
私も改めて、夜勤の皆様に感謝の気持ちを感じました。
夜の青やオレンジの描写がきれいで、ページをめくるたびに、静かだけれども、確実に生命が息づいている様子が美しかったです。
夜の世界がより一層素敵に映り、絵だけでもじっくりと眺めておきたくなります。
表紙もおしゃれなので、お部屋に見えるように飾るのもおススメです。
夜を題材とした静かな雰囲気の絵本なので、寝る前に読み聞かせに最適。
今では娘のお気に入りで、ヘビロテ絵本の1つです。
購入リンク
まとめ
「よるのあいだに」は、普段は見えない場面の想像を膨らませてくれる絵本です。
世の中はいろんな人が働くことで成り立っているとういうことを教えてくれます。
自分はどんな仕事をしたいか等、将来のことに考えを巡らせる時間にもなりそうですね。
読み聞かせにも、プレゼントにもぴったりの1冊です。
眠る前の静かな時間をぜひ親子で楽しんでくださいね。

コメント