二人目の妊娠中、
「上の子にも赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしてほしい」
「お姉ちゃん・お兄ちゃんになる子に、何かいい絵本はないかな?」
と探す方も多いのではないでしょうか。
私も、上の子と一緒に「赤ちゃんが生まれること」や「お姉ちゃんになること」が描かれた絵本を何冊か読んでみました。
実際に読んでみると、下の子が生まれる前、妊娠中にぴったりだと感じた絵本もあれば、赤ちゃんが生まれた後にこそ読みたいと感じた絵本もありました。
特に、赤ちゃんが生まれた後のお話には、頑張っている上の子の寂しさが描かれているものも多く、子どもだけでなく親の私にも気づかされることがありました。
この記事では、実際に上の子と読んだ4冊を、親子で読んだ感想とあわせて紹介します。
まずは4冊を比較|妊娠中・産後どちらにおすすめ?
| 絵本 | 妊娠中 | 赤ちゃんが生まれた後 | こんなときに |
|---|---|---|---|
| 『おへそのあな』 | ◎ | ○ | 赤ちゃんが生まれるのを楽しみに待ちたい |
| 『ちょっとだけ』 | ○ | ◎ | 上の子の頑張りや寂しさに寄り添いたい |
| 『おねえさんになるひ』 | △ | ◎ | お姉ちゃんになったあとの複雑な気持ちに寄り添いたい |
| 『ちいさなあなたへ』 | ○ | ○ | 上の子へ改めて愛情を伝えたい |
※読むタイミングは、実際に親子で読んだ私個人の感想です。
「赤ちゃんが生まれるのが楽しみになる絵本」という意味で、今回いちばんぴったりだと感じたのは『おへそのあな』でした。
一方、『ちょっとだけ』や『おねえさんになるひ』は、赤ちゃんを楽しみに待つというよりも、赤ちゃんが生まれたことで変わっていく上の子の気持ちを描いたお話。
同じ「お姉ちゃん・お兄ちゃんになる子に読む絵本」でも、読むタイミングによって選ぶ本が変わりそうです。
妊娠中に読みたい絵本『おへそのあな』
下の子が生まれる前に読む絵本として、今回いちばん「妊娠中に読んでおけばよかった!」と思ったのが『おへそのあな』です。
『おへそのあな』書籍情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | おへそのあな |
| 作 | 長谷川義史 |
| 出版社 | BL出版 |
| ページ数 | 32ページ |
| サイズ | 27×22cm |
| ISBN | 978-4-7764-0204-6 |
※書籍情報はBL出版公式ページを参照しています。
お腹の中の赤ちゃんから家族を見るお話
『おへそのあな』は、お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんが、おへそのあなから家族を見ているお話です。
家族みんなが赤ちゃんの誕生を待っている様子を、赤ちゃん目線で描かれています。
お腹の中の赤ちゃんが、
「こんなふうに家族のことを見ていたのかもしれない」
と想像すると、なんだか楽しくなります。
赤ちゃんに早く会いたくなるようなお話で、読み終わってから、
これは妊娠中に読んでおけばよかった!
と思いました。
娘の反応
娘は読み終わったあと、私のお腹を触りながら、
「もうお腹に赤ちゃんいないの?」
と聞いてきました。
もう妹は生まれたあとだったので、
「赤ちゃんがお腹にいたとき、こんなふうに見てたのかもね」
なんて話もしました。
妊娠中だったら、お腹を一緒に触りながら読んだり、赤ちゃんのことを想像して話したりするのも楽しそうです。
二人目妊娠中に、上の子と赤ちゃんを待つ時間を楽しみたい方には特におすすめしたい1冊でした。
赤ちゃんが生まれた後に読みたい『ちょっとだけ』
『ちょっとだけ』は、赤ちゃんが生まれて、お姉ちゃんになった女の子のお話です。
個人的には、妊娠中よりも赤ちゃんが生まれた後の上の子と読むと、より心に響きそうだと感じました。
『ちょっとだけ』書籍情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ちょっとだけ |
| 作 | 瀧村有子 |
| 絵 | 鈴木永子 |
| 出版社 | 福音館書店 |
| 読んであげるなら | 3才から |
※福音館書店公式情報を参照しています。
赤ちゃんのお世話で忙しいママと、頑張るお姉ちゃん
赤ちゃんが生まれて、ママは忙しそう。
そこで、お姉ちゃんになったなっちゃんは、自分のことを自分でやってみようとします。
うまくいかないこともありながら、「ちょっとだけ」色んなことができるようになっていくお話です。
成長を感じる一方で、読んでいて強く感じたのは、やっぱりお姉ちゃんの寂しさでした。
赤ちゃんが生まれると、どうしても赤ちゃんのお世話が中心になってしまいます。
上の子もそれを見て、子どもなりに頑張っているんですよね。
妊娠中に先に読んでおくのも悪くないと思います。
「赤ちゃんが生まれたら、少しママが忙しくなっちゃうかもしれないね」
と話すきっかけにもなりそうです。
ただ、赤ちゃんが生まれてからの寂しさも描かれているので、子どもによっては妊娠中に読むことで不安になることもあるのかな、と少し感じました。
娘は失敗する場面を見て笑っていました
娘は、なっちゃんが牛乳をこぼしてしまったり、ボタンをかけ間違えてしまったりするところを見て笑っていました。
子どもは子どもなりの視点で、お話を楽しんでいたようです。
一方、私は読んでいて、
「私も赤ちゃんのお世話ばかりで、お姉ちゃんにあまり構ってあげられていなかったかもしれない」
と思いました。
読み終わったあと、娘をぎゅーっとしました。
上の子のための絵本でもありますが、赤ちゃんのお世話で忙しくなっている親にも読んでほしい絵本だと思います。
お姉ちゃんになったあとの気持ちに寄り添う『おねえさんになるひ』
『おねえさんになるひ』も、妊娠中より赤ちゃんが生まれて少ししてから読むのが合いそうだと感じた絵本です。
『おねえさんになるひ』書籍情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | おねえさんになるひ |
| 文 | ローレンス・アンホルト |
| 絵 | キャサリン・アンホルト |
| 訳 | 吉上恭太 |
| 出版社 | 徳間書店 |
| 対象年齢 | 5歳〜 |
| ページ数 | 32ページ |
| ISBN | 9784198608712 |
※書籍情報は徳間書店公式ページを参照しています。
赤ちゃんを楽しみにしていたのに、思っていたのと違う
主人公は、赤ちゃんが生まれてお姉ちゃんになる女の子。
赤ちゃんが来ることを楽しみにしていたものの、実際に生まれてみると、自分が思っていた生活とは違います。
お姉ちゃんになった女の子の寂しさや成長を描いた物語です。
もちろん寂しさだけではなく、最後には赤ちゃんの成長を楽しみにする女の子の様子も描かれていました。
私が読んで感じたのは、
お姉ちゃんになった子の寂しさや苦悩に寄り添ってくれるお話
ということでした。
赤ちゃんが生まれると、周りの大人たちの意識もどうしても赤ちゃんに向きがち。
上の子にとっては、今まで自分に向いていたものが急に赤ちゃんへ行ってしまったように感じるのかもしれません。
だからこそ、これは「赤ちゃんが生まれるのが楽しみになる絵本」というより、
実際にお姉ちゃん・お兄ちゃんになったあとの上の子の気持ちに寄り添いたいときに読む絵本
だと思いました。
娘にも「赤ちゃんばっかり」という気持ちがあったのかも
娘は妹のことをかわいがってくれていましたが、やっぱりどこかに「赤ちゃんばっかり」という気持ちもあったのかもしれません。
特にお気に入りのぬいぐるみは、
「赤ちゃんには渡さない!」
という感じでした。
でも、『おねえさんになるひ』を読んでからは、そのぬいぐるみを使って赤ちゃんをあやしてくれたり、赤ちゃんに「かわいいね」と声をかけたりすることが増えたように感じます。
もちろん、絵本を読んだから変わったのかは分かりません。
それでも、お姉ちゃんの寂しい気持ちに寄り添いながら、赤ちゃんとの関わり方を考えるきっかけのひとつになったのかもしれないな、と思いました。
親にも気づかされることがある
この本を読んでいると、
「お姉ちゃんも頑張っているんだな」
と、親として改めて思わされます。
赤ちゃんのお世話で余裕がなくなる時期だからこそ、上の子にももっとたくさん愛情表現をしてあげよう。
そんなことを考えさせられた1冊でした。
きょうだいの絵本ではないけれど『ちいさなあなたへ』
『ちいさなあなたへ』は、今回改めて読んでみると、「お姉ちゃんになる子のための絵本」とは少し違いました。
でも、下の子が生まれる時期に、上の子への愛情を改めて感じる絵本として読むのはいいと思います。
『ちいさなあなたへ』書籍情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ちいさなあなたへ |
| 文 | アリスン・マギー |
| 絵 | ピーター・レイノルズ |
| 訳 | なかがわちひろ |
| 出版社 | 主婦の友社 |
| ページ数 | 40ページ |
| 発売時期 | 2008年3月 |
| ISBN | 978-4-07-255993-2 |
※書籍情報は主婦の友社公式発表を参照しています。
赤ちゃんだった子が大きくなっていく未来を描く絵本
『ちいさなあなたへ』は、生まれたばかりの小さな子どもが成長し、大人になり、さらにその先へ進んでいく未来に思いを馳せるお話です。
読んでいてしみじみくるのは、どちらかというと親の方かもしれません。
今はこんなに小さな子どもも、大きくなって、やがておばあちゃんになる。
そんなずっと先の未来まで描かれています。
兄弟ができる・お姉ちゃんになるという描写はありませんが、
改めて子どもに愛情を伝えられる絵本
だと感じました。
娘は大人になった場面に興味津々
娘も興味を持って見ていました。
ただ、「大きくなって、いつかおばあさんになる」というところまでは、まだあまりピンときていなかったように思います。
それよりも、大人のお姉さんになって水に飛び込む場面をずっと見ていました。
同じ絵本でも、大人と子どもでは気になるところが全然違うんだなと思いました。
下の子が生まれる時期は、どうしても赤ちゃんに目が向きがちです。
そんなときに、上の子もこんなに小さかったことや、これからどんどん成長していくことを思い出しながら読むのもいいかもしれません。
下の子が生まれる前に読むなら『おへそのあな』がおすすめ
今回4冊を実際に読んでみて、妊娠中に上の子と読む絵本を1冊選ぶなら、私は『おへそのあな』を選びます。
お腹の中にいる赤ちゃんの目線で家族が描かれているので、
「赤ちゃんは今どうしているのかな?」
「もうすぐ会えるね」
と、上の子と一緒に想像しながら楽しめます。
「お姉ちゃん・お兄ちゃんになる」という役割を強調するというより、家族みんなで赤ちゃんを待つ時間そのものを楽しめるところもよかったです。
私は出産後に読みましたが、妊娠中に読んでおけばよかったと思いました。
これから二人目を出産する方や、下の子が生まれる前に上の子へ読む絵本を探している方には、特におすすめしたいです。
赤ちゃんが生まれた後は、上の子の気持ちに寄り添う絵本を
反対に、赤ちゃんが生まれた後に読んでよかったのは、
- 『ちょっとだけ』
- 『おねえさんになるひ』
の2冊でした。
どちらも、単純に「お姉ちゃんになってうれしい!」だけではなく、赤ちゃんが生まれたことで感じる寂しさや戸惑いも描かれています。
実際、赤ちゃんが生まれてからは親も毎日のお世話で精いっぱい。
上の子が頑張ってくれていると、つい「大丈夫そう」と思ってしまうこともあります。
でも、上の子だってまだ甘えたい。
絵本を読みながら、子どもの気持ちについて一緒に話してみたり、読み終わったあとにぎゅっと抱きしめたり。
そんな時間を作るきっかけにもなると思います。
まとめ|妊娠中と産後で選ぶ絵本を変えてみても
「お姉ちゃん・お兄ちゃんになる子に読む絵本」といっても、実際に読んでみると内容はさまざまでした。
妊娠中、赤ちゃんが生まれるのを楽しみに待ちたいなら『おへそのあな』。
赤ちゃんが生まれた後、上の子の寂しさや頑張りに寄り添いたいなら『ちょっとだけ』『おねえさんになるひ』。
そして『ちいさなあなたへ』は、きょうだいの話ではありませんが、親から子への愛情を改めて感じさせてくれる絵本でした。
下の子が生まれることは、上の子にとっても大きな変化です。
赤ちゃんの誕生を楽しみに待つ時間にも、実際にお姉ちゃん・お兄ちゃんになって頑張っている時期にも。


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